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【ファミリーフィッシングならキス釣り】キスだと言えない子供の心理(キス01)

釣りメーカーSHIMANOの魚拓カレンダーですが、2020年7月の魚はキスです。下の魚拓のような30cmを超えるキスは尺ギスと呼ばれ、釣り人の憧れです(一尺は30.3cm)。

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  引用 SHIMANOフィッシングカレンダー7月「鱚」

キスは漢字では「き」の発音をあらわす「喜」をあてて、「鱚」という漢字が江戸時代から使用されています。いかにも上品な「キス」らしい良い漢字だと思いますが、その一方で「鼠頭魚」いう漢字で表記されることもあります。キスの頭部がネズミに似ているからだと言われています。

 

夏の定番・キス釣り

キス釣りと言えば、砂浜や堤防から手軽に釣れるターゲットであり、その食味からも人気のある釣りの一つだと言えます。私も幼少期には、父親に「今日はキス釣りに行くか?」と言われれば、喜んで釣りに出かけました。

今回の記事では、キス釣りにおけるファミリーフィッシングの注意点を紹介したいと思います。

家族サービスのつもりが…

さて、ファミリーフィッシングに行くとなると、子供は大喜びですが、問題はズバリ「釣れるか釣れないか」です。

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しかしながら、ご存じの通り、魚は簡単に釣れるモノではありません。

いくらお父さんが頑張っても、子供にとって魚の釣れない釣りは、もはや修行になるのです。特にサビキ釣りの家族を見ると、大半の子供はスマホでゲームをして、頑張って手返しをしているのはお父さんだけという状態に陥りがちです。

サビキ釣りよりもキス釣りの方が面白い

その点、キス釣りは、基本的に投げ釣りですので、投げ釣りの楽しみがあります。

つまり、10号の錘を「より遠くに投げる事」や「狙った場所に投げる事」自体が楽しみになるために、子供が退屈を感じる事なく、自然に釣りに集中できます。

それでいて、時々はキスが釣れる訳ですから、子供も喜びます。

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  キス釣りの錘:10号のジェット天秤

また、砂浜で足元まで水に浸かっての釣りですから、海水浴的な要素も相まって、やっぱり楽しいですよね。

しかし、気を付けて下さい。キスのファミリーフィッシングは楽しいだけではありません。

ファミリーフィッシングの注意点

子供を危険にさらすポイントもありますので、下記の注意点をしっかりと留意して釣りをして下さい。

子供は敏感である

私の思い出を話したいと思います。当時、私は小学生2年生でした。

当時の私は、父親との魚釣りがとても楽しいと感じていました。釣りに連れて行ってもらうと、「なんとして父親よりも早く一匹目を釣りあげたい」という気持ちでいっぱいでした。

その日も、青イソメの餌を父親に付けてもらい、開始から手返しを意識し、広く探りました。

そして待望のファーストヒット。

キスを釣りあげました(ヤッター)。すかさず、父親が「何釣れたんや?」と広島弁で聞いてきます。

もちろん「キス」だと分かっているけど、言えない…

釣りあげた瞬間に、もちろん「キス」だと分かっています。

「キス」だと分かっているのですが、小学2年生の私は「キスが釣れた」という言葉を瞬時に発する事ができませんでした。

理由は「キス=Kiss=接吻=エロい」という図式が出来上がっていたからです。

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それでも、しつこく父親は「何や?」と聞いてきます。

私は「いや、わからん…、何か...白い魚…」と言ってしまいました。

自らの邪念に嫌悪する

それから30年経ちます。

今になってみて、「キス」は「鱚」で、「Kiss」じゃないんだから、素直に「キスが釣れた」って言っても良かったんだよ…と思います。

 

しかしながら、30年経った今でも、これは「苦い経験」として、私の記憶の隅に残っています。自らの邪念に嫌悪してしまっている訳です。

子供って敏感なんですね。特に親の前では…。

大人にとっては小さい事でも、気を付けないといけないと思います。

そして、その他にも気を付けねばならい事もありますので、紹介します。

悪意が有るのか、無いのか、大人たちの誘惑

先に紹介した私のケースでは、父親にいわゆる「いじわる」の気持ちがあったのかどうかは分かりません。しかし、故意でもそうでなくとも、こんな複雑な気持ちを抱える子供たちを、もう二度と生み出したくないと言う気持ちあります。

しかし、最近、ちょっと気になる事もあるんです。それは市販の仕掛けの名称です。

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  ファーストキス(Gamakatsu がまかつ

 ファーストキスです…(笑)

ファーストキスです。完全にやられました・・・。

この、仕掛けを見た瞬間に私は先述のすべての事がフラッシュバックしました。大人たちの「kissへの誘惑は本当に「ズルい」と思います。

しかも、結構硬派な仕掛けにその名前を使っているので、そのバランス感覚が非常に「ズルい」です。Gamakatsu社でこの名称を決めた人にインタビューをしたいくらいです(笑)。

 

このように大人が気が付かないところにも、ちょっとした落とし穴がありますので、皆さんも気を付けて、ファミリーフィッシングを楽しんでいただければと思います。

 

その他の子供たちへの危険

もちろん子供たちへの危険は「キス=kiss」のような、心の傷だけではありません。

釣りの時にはお父さんが気を付ける点はいくつもありますので経験から紹介します。

青イソメ(ゴカイ)は噛む

ケガにつながる事はないですが、噛まれて以降、子供が青イソメを触る事ができなくなりますので、お父さんが餌付けをしたほうが無難です。

フグは噛む

クサフグは外道として良く釣れる魚ですが、意外に歯が鋭いです。出血する可能性もありますので、釣れた際には、お父さんが取ってあげてください。

毒魚

当たり前ですが、「ハオコゼ」「ゴンズイ」等の毒魚が釣れる可能性もあります。お父さんは自分の釣りに集中する事がないように。

キープディスタンス

距離をとるという概念は、子供にはないので特に気を付けてください。仕掛けを投げる際の錘はかなりの加速度がつきます。

熱中症と日焼け

砂浜は日光からの逃げ場がないので、大人の感覚で釣りをするのはやめましょう。

 

追伸

AMAZON楽天では、針のみを売っていました

まとめ

絶対楽しい釣りになりますので、家族皆さんでキス釣りに出かけてください

 

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